くらし
2019/04/26

一年中金魚すくいが楽しめる!金魚だらけの城下町、奈良大和郡山

(写真=PIXTA)
(写真=PIXTA)
尾ひれをひらひらと動かしながら、のんびりと水槽の中を泳ぐ金魚の姿を見ていると、なぜか心がいやされます。日本で古くから愛されている金魚だらけの町が、奈良の大和郡山(やまとこおりやま)にあります。

金魚すくいは夏の風物詩というイメージですが、この町には一年中金魚すくいが楽しめるお店があります。人々に愛される大和郡山の金魚の魅力に迫ります。

大和郡山の金魚の歴史

金魚が中国から日本に伝わったのは、室町時代中期の1502年であったといわれています。当時は貴族や富豪が、珍しい愛玩物として飼育していたそうです。

大和郡山で金魚の養殖が始まったのは1724年で、幕末になると大和郡山藩主・柳澤保申(やなぎさわやすのぶ)の援助のもと、藩士や農家の副業として盛んに養殖が行われるようになります。

大和郡山には農業用の溜池が数多くあり、そこに発生するミジンコ類が金魚の稚魚のエサに適していたといいます。金魚の成育に適した立地であったことも、養殖が栄えた背景にあったと考えられます。

1960年代からは、養殖技術の進歩によって生産量が増加し、欧米や東南アジアへの輸出が始まりました。金魚の養殖で栄えた大和郡山では毎年4月に、市内外からの愛好家が集う金魚品評会も開催されています。

金魚の魅力再発見!さまざまな品種の金魚を見に行こう

金魚によって栄え、今でも金魚を大切にしている大和郡山へ出かけるなら、ぜひ立ち寄ってもらいたいのが「郡山金魚資料館」です。金魚の父と呼ばれる水産学者の松井佳一氏の胸像が建つ資料館では、水槽の中を悠々と泳ぐさまざまな品種の金魚を見ることができます。

この資料館は、実は養殖業者が自費で作った手作りの資料館で、100坪の養魚池を埋め立てて建設したのだそうです。創立者の嶋田正治氏は、金魚の生産地見学に訪れる小中学生などに自身の養殖場を無料開放し、説明役も務めていたそうです。同氏は30年間で約10万5,000人の見学者を受け入れたといいます。

この資料館では、金魚の養殖器具の展示と保存も行っています。大和郡山を訪れた際は、養殖技術の進歩まで知ることができる同資料館へ足を運んでみてはいかがでしょうか。

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