くらし
2019/03/08

千葉最大の島・仁右衛門島は歴史ロマンあふれるプライベートアイランド

頼朝伝説が息づく歴史ロマンの島

(写真=PIXTA)
(写真=PIXTA)
この島の観光をおすすめしたい理由として、豊かな自然の他に、源頼朝や日蓮にまつわる伝説があります。

島には、源頼朝が一時期身を隠したという「頼朝の隠れ穴」が大切に保存されています。1180年、平家打倒の挙兵を挙げた源頼朝は、石橋山の戦いで敗走し、安房国(現在の千葉県)まで逃れてきました。その時、この島で夜襲に遭ったところを平野仁右衛門がかくまって助けたといわれています。そのお礼として、頼朝が平野家にこの島を与えたという言い伝えが残っています。

仁右衛門島はそれからおよそ800年以上、代々仁右衛門を名乗る平野家当主が個人で所有してきた、全国的にも珍しい島なのです。

また、若き日の日蓮が修行でこの島を訪れた際、朝日を拝んだという神楽岩も島の観光名所の一つです。島のある鴨川市は、鎌倉時代の僧で日蓮宗の開祖である日蓮の生誕地で、市内には12歳から青年時代にかけて修行した清澄寺があります。そんな日蓮ゆかりの地ということもあって、平野家は1253年に天台宗から日蓮宗に改宗したという伝承もあるほどです。

島主の古民家は築300年以上

島に一戸だけある平野家の住宅は、元禄地震の大津波の翌年に当たる1704年に建て替えられたものと伝わっています。重厚な石垣づくりの表門を抜けると、黒瓦で覆われた平屋が見えてきます。庭には大きなソテツや樹齢600年以上の大ソテツが立派にそびえています。

古くから景勝地として知られていた仁右衛門島には、皇族も訪れています。住居周辺には皇族の御来島に合わせて建てられた記念碑が残されています。

さらに、仁右衛門島は、松尾芭蕉、水原秋桜子(みずはらしゅうおうし)、富安風生(とみやすふうせい)など、数多くの文人墨客が訪れた文学の島でもあります。1840年に建てられた芭蕉塚「海暮れて 鴨の声 ほのかに白し」をはじめ、歌碑や句碑を鑑賞しながらの島散策もおすすめです。

レジャーや歴史ロマンを楽しめる仁右衛門島へ行こう

県下最大の島・仁右衛門島は、島名にまつわる頼朝伝説をはじめ、色とりどりの花が咲く自然豊かな景勝地です。渡し船でのどかに島に渡って、バーベキューや海水浴を楽しむもよし、歴史や自然に親しむもよし。房総の海に囲まれた仁右衛門島をぜひ一度訪れてみませんか。


このコラムは2019年2月時点の情報をもとに制作したものであり、現時点において最新の情報ではない場合がありますので、あらかじめご了承ください。
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