くらし
2019/02/07

名湯・秘湯がいっぱい!山梨の温泉は武田信玄が作った!?

名湯・秘湯好きにおすすめの信玄の隠し湯4選

(写真=PIXTA)
(写真=PIXTA)

ここからは、温泉大国・山梨が誇る数多くの温泉の中でも特に武田信玄とゆかりが深い、歴史的な温泉地をご紹介します。

・下部温泉
信玄の隠し湯の代表的な温泉地で、日本の名湯百選に選ばれており、日蓮聖人ゆかりの身延山付近にあります。下部温泉は、信玄の父である信虎の時代にはすでに武田家が湯治に利用していたといわれており、上杉謙信と5回にわたる死闘を繰り広げた川中島の戦いの傷病兵を数多く受け入れたと伝えられています。

泉質は単純(鉱泉)温泉で、神経痛やリウマチのほか骨や関節の運動機能障害、打撲やケガなどに効能があるとされています。また、飲用すると胃腸の調子を整える効果があるといいます。下部温泉には現在、日帰り入浴施設「下部温泉会館」をはじめ高級旅館から民宿まで20軒ほどの宿泊施設が集まっています。

・甲府湯村温泉
山梨でも特に古い歴史を持つ温泉地です。「傷ついたサギがケガを癒やしている様子を見た住民によって発見された」「弘法大師が錫杖(しゃくじょう)で温泉を掘り当てた」といったユニークな開湯伝説が伝わっていることから、武田信玄以前から湯治に利用されていたことが分かります。

信玄の隠し湯として有名になったのは、武田信玄や息子の勝頼が湯治に来た事実が、言い伝えではなく記録として残っているからです。泉質は弱アルカリ性泉で、神経痛や筋肉痛、関節痛をはじめ五十肩や運動麻痺など、さまざまな痛みや不調に効能があるとされています。

・岩下温泉
山梨最古の温泉とされ、その歴史は1300年さかのぼることができる名湯です。1875(明治8)年頃に建てられた、国の有形文化財に登録されている木造建築の旧館があり、レトロな雰囲気が楽しめます。

源泉の温度は28度と低く、旧館の大浴場にはそのままの温度で入る温泉と加温した温泉の2つが用意されています。泉質は単純温泉で、不眠症改善のほか、関節の痛みや筋肉のこわばりなどに効能があるとされています。

・増富温泉
八ヶ岳の裾野に広がる北杜市にあり、自然の中にある温泉郷です。大岩に囲まれた窪みから源泉が湧き続ける天然岩風呂を持つ宿があり、信玄の隠し湯だった歴史ロマンを感じながら入浴することもできます。古くから文化人に愛された温泉郷としても知られ、高浜虚子や井伏鱒二など、明治・昭和を代表する文学者も湯治に訪れています。

泉質は放射能泉(ラジウム泉)。泉温は源泉によって異なりますが17~36度ほどで、かなりぬるめです。痛風や関節リウマチに効能があるとされています。

信玄の隠し湯で戦国ロマンに浸ってみよう

本当に信玄の隠し湯であったのか、伝承レベルの温泉もあるようです。ただ、武田信玄が戦いで傷ついた兵士のために温泉に入ることを奨励したのは確かなことです。戦国武将が配下を大切にした、その人となりを感じながら訪れると、より一層温泉を楽しむことができるでしょう。


このコラムは2019年1月時点の情報をもとに制作したものであり、現時点において最新の情報ではない場合がありますので、あらかじめご了承ください。
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