くらし
2018/12/19

天空の城だけじゃない!生野銀山や温泉に湧く朝来の今

(写真=PIXTA)
(写真=PIXTA)
兵庫県朝来(あさご)市は、雲海に包まれる天空の城で一躍有名になった国史跡「竹田城跡」がシンボルの地方都市です。城跡以外にも、周辺にはかつて日本を代表する銀山の一つとして栄えた「生野銀山(いくのぎんざん)」や名湯として知られる温泉があり、観光を軸にした地域おこしに力を入れています。

ここでは竹田城跡をメインに、地域資源を観光活用へと推進する朝来の今をご紹介します。

朝来の概要と観光事情は?

朝来は、神戸や大阪から鉄道や車で約1時間半、姫路からは約1時間でアクセスできる、人口約3万人の自然豊かな町です。朝来を一躍有名にしたのが、「天空の城」「日本のマチュピチュ」などと呼ばれている竹田城跡の存在です。雲海に浮かぶ幻想的な姿がさまざまなメディアで紹介され、観光客でにぎわう観光スポットになりました。

朝来では、行政が中心となって観光を主軸とした地域再生を進めてきました。2010年頃に竹田城跡の雲海で人気に火が付いて以来観光客が増え続け、2009年に3万5,000人だった年間観光入込(いりこみ)客数は、2014年には60万人まで急増しました。

そのほか、日本有数の規模を誇った生野銀山とその周辺の歴史的な街並みも人気を集めています。また渓谷や高原など自然も豊かで、いくつかの温泉施設も点在しています。

朝来で外せない観光スポット3選

竹田城跡を中心として、一大観光都市として進化する朝来。この地でぜひ訪れたい観光スポットを3つご紹介します。

・竹田城跡
朝霧による雲海で浮かび上がるように見える竹田城跡は、朝来のシンボルです。市内の中心部にそびえる標高353.7mの古城山(こじょうざん)山頂に建つ山城で、雲海に包まれたその姿から天空の城、石垣の遺構がインカ帝国の都市遺跡に似ていることから日本のマチュピチュとも呼ばれています。

雲海に浮かぶ竹田城跡を楽しむなら、秋のよく晴れた朝がおすすめです。市内を流れる円山川(まるやまがわ)の水蒸気が霧となって町を覆い尽くすのには、「9月から11月」「明け方から午前8時頃」「前日の昼と夜の温度差が10度以上」といった条件が重なることが必要だからです。

なお、朝来市ポータルサイト『あさぶら』では、雲海予報を出していますので、ぜひ訪れるときの参考にしてみてください。

・生野銀山
約1,200年の歴史を刻む日本最大級の銀山です。室町時代に本格的な採掘がスタートした後、織田信長から豊臣秀吉の手へと移り、やがて徳川幕府の直轄地である天領となって代官による支配が続きます。明治になると国から三菱の経営となり、1973年に閉山しました。

1974年、生野銀山は観光施設化され、2011年には生野鉱物館がオープン。全長約1,000m、年間気温約13度の坑道内を歩くコースや、生野銀山の歴史を分かりやすく解説した生野銀山文化ミュージアムが楽しめます。

・立雲峡
立雲峡(りつうんきょう)は、雲海に浮かんだ竹田城を一望できる場所で、朝来山の中腹に広がる自然公園内にあります。竹田城跡の美しい姿を見るならぜひ第1展望台へ。駐車場から徒歩40分という険しい道のりですが、条件が揃えば天空の城に巡り会えるでしょう。

市民の憩いの地としても活用されていて、ソメイヨシノや山桜が一斉に咲く春の光景は「但馬(たじま)吉野」と呼ばれるほどで、立雲峡桜まつりは毎年花見客でにぎわいます。

>>(次ページ)朝来でのんびりするなら緑に囲まれた温泉へ
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