くらし
2018/12/10

あ、この形、見たことあるかも。大阪の百舌鳥・古市古墳群

(写真=PIXTA)
(写真=PIXTA)
歴史の授業に必ず登場する古墳。その古墳群が大阪の堺市、羽曳野市、藤井寺市にまたがる百舌鳥・古市(もず・ふるいち)地区にあることをご存知でしょうか。2018年1月末、大阪初のユネスコ世界文化遺産登録を目指して、推薦書が提出されました。世界文化遺産に登録される可能性のあるこの古墳群には、どのような特徴があるのでしょうか。古墳の見どころとともに詳しくご紹介します。

古墳といえばこの形!百舌鳥古墳群の大山古墳

「百舌鳥古墳群」には、前方後円墳22基、円墳16基、方墳5基、墳形不明1基の合計44基の古墳が現存しています(半壊状態のものも含む)。造営は、4世紀末から6世紀の後半ごろといわれています。

古墳といえば、上空から見ると鍵穴のような形をした「前方後円墳」を思い浮かべる人も少なくないでしょう。実は、日本最大の前方後円墳として有名な「仁徳天皇陵(別名・大山古墳)」も、百舌鳥古墳群にあります。

仁徳天皇陵は、エジプトのクフ王のピラミッド、中国の秦の始皇帝陵と並んで世界三大墳墓といわれています。まず驚かされるのはその大きさです。全長約486メートル、後円部の直径約249メートル、高さ約35.8メートル、前方部の幅約307メートル、高さ約33.9メートルもあります。巨大な仁徳天皇陵は、平地からは全景を見ることができないため、古墳の形を確認したい場合には、堺市役所の展望ロビーかJR百舌鳥駅南側の陸橋の上、永山古墳南側の陸橋の上からの見学がおすすめです。

仁徳天皇陵は宮内庁管轄のため中に入ることはできませんが、堺市博物館には、出土された石棺や埴輪の複製が常設展示されています。あわせて百舌鳥古墳群から出土した埴輪・勾玉などの実物を見ることもできます。

また2018年10月には、宮内庁と自治体による仁徳天皇陵の初の合同調査が開始されました。仁徳天皇陵をめぐっては、そもそも本当に仁徳天皇の墓なのかなど研究者の間でもさまざまな意見があります。今回の合同調査をきっかけに、新たな発見が見つかるかもしれないと期待されています。

2市にまたがる古市古墳群

羽曳野市、藤井寺市にまたがる「古市古墳群」は、前方後円墳31基、円墳30基、方墳48基、墳形不明14基の合計123基からなる古墳群です。その中には200メートルを超える前方後円墳が6基も含まれています。仁徳天皇陵に次ぐ、日本で2番目の大きさを誇る「応神天皇陵古墳」も古市古墳群の中の一つです。

古市古墳群の特徴は、墳形や大きさの種類が多いことにあります。前方後円墳や方墳、円墳があるだけでなく、大きさも400メートルを超えるものから、10メートル未満のものまでさまざまです。これは、埋葬されているさまざまな人物の身分を古墳の大きさや形で表現したため、といわれています。中に納められた副葬品は、武器などの鉄製品や、金・銀製品が多いという特色もあります。古市古墳群にある古墳は、4世紀後半から6世紀前半にかけて築造されたといわれています。

>>(次ページ)世界文化遺産登録を目指す3市の取り組みとは?
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