くらし
2018/11/10

おちょこがバスの乗車券!おちょこパスでのんびり走る会津若松

(写真=PIXTA)
(写真=PIXTA)
会津漆器のおちょこと、会津木綿の巾着袋が乗車券になる「おちょこパス」。会津若松市内を走る会津バスが発行しているなんともユニークな乗車券です。

おちょこは、漆の黒塗りで、カラフルな桜の花がデザインされています。会津木綿の巾着袋は、パスケースとなっており、市内の観光スポットで見せるとお酒の試飲やグルメ・ショッピングの割引まで受けられます。

旅先で重宝するフリーパス券が、そのままお土産にもなるという、画期的な「おちょこパス」についてご紹介します。

会津塗りのお土産になるおちょこパスとは

会津バスでは、このおちょこパスを2,000円で発売しています。会津若松には、「ハイカラさん」と「あかべえ」の愛称で親しまれているレトロでかわいい市内巡回バスが走っており、このバスにおちょこの入った巾着を首からぶら下げて乗車すると、そのまま1日乗り放題になるという仕組みです。

会津バス駅前案内所でおちょこパスを購入すれば、周遊バスのフリーパスになるだけでなく、協賛店の特典も受けられます。末廣酒造では持参のおちょこで数種類の地酒の試飲ができるほか、鈴善漆器店では購入者にお箸のプレゼントがあったり、太郎焼きの購入割引が受けられたりと、市内の約40店舗で利用できます。

なお、後日もう一度おちょこパスを利用したい人には、「おかわりおちょこ」制度があります。前回購入した時のおちょこと会津木綿のパスケースを、会津バス駅前案内所か東山温泉観光協会の窓口に持っていけば、600円でおちょこパスが復活です。通常の1日フリー乗車券が600円ですので、協賛店での特典が受けられる「おかわりおちょこ」制度は、かなりお得です。

福島大学のゼミから生まれた地域活性化アイデア

おちょこパスは、2017年1月21日に開催された地域バス交通活性化セミナー現地見学会に合わせて発売されました。当日はモニターツアーも企画され、市内の観光スポットである七日町エリアの街歩きに多くの参加者が集まりました。

おちょこパスのアイデアは福島大学の吉田ゼミの研究テーマである「公共交通による地元住民のおでかけを促進する」に端を発しています。地域内のフィールドワークを実施しながら、温泉宿泊にプラスして観光を楽しんでもらえるような方法を議論するうち、地元の名産である会津塗りと会津木綿を観光周遊のバス乗車券に組み合わせるというユニークなアイデアが生まれたのです。

しかも試飲や割引を提供してもらえる協賛店への交渉は、ゼミの学生自らが現場の店舗や施設に足を運んだというのが驚きです。メールや電話では行き違いも多いと、大学から1時間もかかる会津若松市内を何度も訪れて、地道に活動した結果、さまざまなジャンルのお店の協力を取り付けることができました。

>>(次ページ)おちょこバスはますます磨きがかかる観光ツールへ
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