くらし
2018/10/25

石垣島はブーム到来「ミドリムシ」のパラダイスだった!

(写真=PIXTA)
(写真=PIXTA)
沖縄の石垣島ではミドリムシが生産されています。健康食品として人気急上昇のミドリムシはヘルシー食材として注目を集めるだけではなく、エコ分野での研究開発も進んでいます。来る2018年10月末にはミドリムシを原料にしたバイオジェット燃料工場が完成する予定です。そこで、今回は植物と動物の2つの性質をあわせ持つミドリムシをご紹介します。

ミドリムシが健康に役立つすぐれた理由

ミドリムシは栄養豊富で、なんと59種類もの栄養素を含んでいます。そのため、ミドリムシを健康食品とすることはできないかと研究が行われていました。100種類以上のミドリムシの中から注目が集まっているのはユーグレナグラシリスです。ビタミン、ミネラル、バリン、ロイシン、イソロイシンなど、体内で合成できない9種類の必須アミノ酸、良質な脂肪であるDHAやEPAなど、人体の健康維持と正常な成育に欠かせないたくさんの栄養素が含まれているのが特徴です。その上、ミドリムシには通常の植物に見られる細胞壁がなく、動物のような細胞の構造を持つことから、消化吸収率が高いと言われています。

さらに、ユーグレナグラシリスは他で発見されていない成分「パラミロン」を持ちます。これはお腹の調子を整えるのにも役立つと言われる特有の成分で、顕微鏡で観察すると表面に小さな穴(ミクロホール)が見られます。ミクロホールは、体内で消化をする中でコレステロールなどを吸着して一緒に排出されると言われていることから、整腸作用にも期待が高まっています。

ミドリムシ健康食品の誕生

栄養素が豊富にあるミドリムシですが、実はこれまで大量培養は難しいといわれてきました。それは、ミドリムシがバクテリアやプランクトンのエサになるため、外部から侵入した微生物にも簡単に食べられてしまうからです。そのため清浄な環境下でも培養が難しく、大量培養は困難を極め、3年以上の研究期間を費やし、後に石垣島での研究施設で大量培養に成功したのが2005年創業の「株式会社ユーグレナ」です。同社は、バイオテクノロジーの力を使って環境、エネルギー、食糧、そして健康などのさまざまな課題を解決したいと考えている企業で、2012年12月に東証マザーズに上場し、その2年後の2014年12月には東証一部上場を果たしました。

同社は世間に知られていないミドリムシを国内外でアピールするために、身近な食べ物やスイーツに使用したり、ミドリムシをジェット燃料開発で環境保護分野に活用したりするなどの取り組みを行ってきました。その後、栄養価の高いミドリムシのサプリメントを販売。2012年からは「ユーグレナの緑汁」の通信販売を開始しました。

ユーグレナの緑汁はミドリムシ市場で売り上げトップを誇る同社の主力商品です。青汁を飲む感覚で摂取できるので、現代人の食事に不足しがちな魚や野菜に含まれる栄養素をカバーできるのがメリットです。

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