くらし
2018/09/28

桃太郎から日本三大タヌキまで。香川には昔話のルーツがある!?

(写真=PIXTA)
(写真=PIXTA)
香川は桃太郎や狸合戦など、子どもの頃に聞いた昔話や民話の宝庫です。また、源義経が活躍した源平合戦の屋島の戦いや弘法大師・空海の誕生地といった歴史上の人物とのゆかりも深く、県内のあちこちにその旧跡が残されています。ここでは、今なお地元・香川で大切に語り継がれる民話や歴史のスポット、エピソードをまとめてご紹介します。

桃太郎の伝説が息づく香川

「おじいさんは山へ柴刈りに、おばあさんは川へ洗濯に行きました……」

誰しも子どもの頃、一度は聞いたことのある桃太郎の一節ではないでしょうか。そんな桃太郎の舞台はどこなのか気になった人もいるはずです。

香川の高松市鬼無(きなし)にある桃太郎神社は桃太郎伝説の舞台といわれています。もともと、学問の神様で知られる菅原道真が讃岐国司(現在の香川県知事に当たる役職)だったとき、地元に伝わっていた昔話をおとぎ話に仕立てたのがきっかけといいます。

桃太郎神社には桃太郎をはじめ、鬼退治に付き従った3人の勇士やおじいさん、おばあさんのお墓や石碑が残されており、今でも大切にされています。

この鬼無の地の桃太郎伝説によると、吉備国(現在の岡山県と広島県東部)を治めていた吉備津彦命(きびつひこのみこと)の弟・稚武彦命(わかたけひこのみこと)が讃岐を訪れ、土地の住民を悩ませていた鬼を、イヌ・サル・キジを率いて退治したというものです。3匹は本来、土地の勇士であり、岡山県の犬島、綾南町の陶(すえ)の猿王、鬼無町の雉ヶ谷にそれぞれ住んでいたといわれています。この稚武彦命が桃太郎なのでしょう。ちなみに、鬼無という地名の由来も桃太郎によって鬼がいなくなったからと伝わっています。

香川の桃太郎伝説が脚光を浴びたのは、1914年に郷土史家の橋本仙太郎氏が鬼無(きなし)の沖合に浮かぶ女木島(めぎじま)で大洞窟を発見してからです。女木島の洞窟は紀元前100年頃に造られたとされており、現在も鬼ヶ島大洞窟として島の観光スポットになっています。

このほか、鬼無周辺には弦打や勝賀山といった桃太郎の伝説と関連のある地名が点在しています。

屋島寺に祭られる太三郎狸

四国にはタヌキにまつわる民話が多く残されています。弘法大師空海によって悪さを続けるキツネがことごとく四国から追い出されたから、と地元で言われるほどです。

とりわけ高松市屋島の太三郎狸(たさぶろうたぬき)は「日本三名狸」として名高く、四国のタヌキの総大将といわれています。

太三郎狸は変身の術に巧みなタヌキでした。源平合戦で活躍した源義経が壇ノ浦の戦いでおこなった八艘飛びは、太三郎狸の幻術ともいわれています。

屋島の戦いの後、この地域に戦乱や災いの兆しがあるときは、土地の住民を守るため屋島寺の住職に知らせたという話から、いまも四国八十八ヵ所、第84番札所屋島寺の境内に「蓑山大明神(みのやまだいみょうじん)」として手厚く祭られています。

このほか、屋島のタヌキには奈良時代の高僧・鑑真和尚の道案内をしたり、道に迷った弘法大師空海のため老人に化けて先導したりなど、さまざまな伝承があります。

このように、香川では古くからタヌキがとても身近な存在だったのです。

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