くらし
2018/08/07

愛知県岡崎市・鳥川ホタルの里で素敵な夕べを

(写真=PIXTA)
(写真=PIXTA)
岡崎が誇る蛍の名所・鳥川(とっかわ)ホタルの里。水晶山の麓に広がる鳥川町は岡崎市東部の自然豊かなエリアです。きれいな水の流れる鳥川に棲息するゲンジボタルは国の天然記念物に指定されています。鳥川ホタルの里は廃校となった小学校にある「ホタル学校」を中心に子どもたちに自然保護の大切さや命の尊さを教える学習活動やイベントも行っています。ここでは、梅雨時期にピークを迎える岡崎の貴重な天然ホタルと地域の活動をご紹介します。

鳥川はゲンジボタルの聖地

自然豊かな岡崎市内には、いまなお天然のホタルが棲息しています。ゲンジボタル、ヘイケボタル、ヒメボタルのうち、鳥川ホタルの里ではゲンジボタルがまとまって鑑賞できる貴重なスポットです。ゲンジボタルは5月下旬から6月下旬にかけて、夜の8時から9時という短い間、乱舞します。1,000匹を超えることもあるというゲンジボタルが光を放ちながら飛び交うさまは幻想の世界そのものです。

ホタルは水のきれいな場所でないと生きられない繊細な生き物です。ゲンジボタルは幼虫時期の約9ヵ月間を水の中で過ごします。しかも、水量が豊かできれいな水の流れる川であることが条件です。日本には50種類ほどのホタルがいますが、そのうち一生の大半を水中で過ごすのはゲンジボタルとヘイケボタル、クメジマボタルの3種類といわれています。

水質がきれいでなければならないもう一つの理由は、ゲンジボタルの幼虫時代のエサとなる水生の巻き貝「カワニナ」にあります。カワニナはきれいな水でなければ棲息できません。葉っぱの夜露を飲んで暮らす成虫まで、ゲンジボタルもエサのカワニナも水質のきれいな川があることが必須条件なのです。

数少ない天然記念物のホタルのまち

ホタルが多く棲息する鳥川町の美合地区は1935年、全国に先駆けてゲンジボタルが国指定天然記念物となった記念すべき場所です。1972年には近郷の河合地区も追加され「岡崎ゲンジボタル発生地」としてホタルを保護する活動が盛んに行われています。

天然記念物指定地の美合地区、河合地区そして鳥川地区では地区の住民と学校が連携してホタルの棲息しやすい環境を守る活動を続けています。河川の清掃や土手の手入れ、川岸の草刈りをはじめゲンジボタルの幼虫放流を子どもと大人が一緒になって取り組むことで貴重なホタルの里を守るとともに地域の活性化にもつなげています。

ホタル保護の活動拠点「ホタル学校」とは

鳥川町にはホタルを通して子どもから大人まで自然の大切さを学べる施設があります。その名も「岡崎市ホタル学校」といい、運営場所は廃校となった小学校です。校内にはホタルやホタルを取り巻く自然に関する展示室「ホタルの里」や「ホタル教室」があります。

また、ゲンジボタルの幼虫を飼育しており、いつでも観察できる「ホタル飼育室」や、住民の地域活動やボランティアの活動拠点である「交流室」も設置されているのです。また、「多目的ルーム」では環境教室やワークショップが定期的に開催されています。

ホタル学校主催のイベントでは、鳥川のホタルや自然の大切さを学ぶことができます。「ホタルの里で生き物を探そう」では、実際にホタルが暮らす鳥川に入って水の中で暮らす魚や動物を探したり、捕まえた魚を水槽で観察したりして里山の自然環境を学習します。また、ペットボトルを子どもたちで加工して簡単な罠を作って川に仕掛け、魚やザリガニを捕まえるイベントも人気です。このほか、空気の澄んだ鳥川の誇る満点の夜空を観察するイベントもあります。

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