くらし
2018/03/05

信濃の高校生による文化継承「2018信州総文祭」

(写真=PIXTA)
(写真=PIXTA)
各都道府県代表の高校生が芸術・文化の分野でさまざまな発表を行う「全国高等学校総合文化祭」(全国高総文祭)は1977年に始まりました。2018年で42回目を迎えます。

高校運動部の全国大会・インターハイに対して「文化部のインターハイ」とも称されるこのイベントは、毎年、高校の夏休み期間中の8月に開催されています。開催場所は各都道府県での持ち回りですが、2018年は8月7日~11日に信州・長野で行われることが決定し、準備中です。今回は2018年の全国高等学校総合文化祭、「2018信州総文祭」について紹介します。

高校生たちの手で作られる「2018信州総文祭」

2018信州総文祭のテーマは「みすずかる信濃に若木は競い森を深める 山脈(やま)渡る風に種子(たね)を拡げて」です。このテーマは長野の高校生が考案しています。高校生を「競い伸びる木々」に、長野の多様な文化を「森林の豊かさ」に、伝統文化の継承を「風」に、新たな文化の発信を「種子」に例えているそうです。

このテーマにちなんで、信州総文祭では参加する高校生2万人に「花の種」をシードペーパー(花の種を古紙に漉きこんだもの)にして配ることが計画されています。

なお、配布する花の種を準備したのは長野の高校にある園芸農業コースの学生たちです。シードペーパーも高校生たちが協力しながら製作しています。

また、高校生たちが作るのはテーマやシードペーパーだけではありません。信州総文祭のほぼ全てを長野の高校生たちの手で作り出しているといっても過言ではないのです。大会のイメージソングの作詩も長野県内の高校生です。そして、先述の「花の種配布」を計画したのも、PRイベントの企画実行や長野を訪れる人が楽しめるようにと信州総文祭サイトで公開されている「おもてなしマップ」を作成しているのも信州総文祭実行委員会の高校生たちです。

長野独自の部門も?信州総文祭では何を見ることができる?


(写真=PIXTA)
(写真=PIXTA)
信州総文祭では、全国の総文祭で毎回行われる「規定部門」19部門、信州総文祭独自で行われる「協賛部門」9部門の合計28部門が実施予定です。

信州総文祭独自である「協賛部門」の見どころは「人形劇」でしょう。この部門は飯田市で行われます。飯田市は江戸時代の人形浄瑠璃から始まり、今でも日本最大の人形劇の祭典「いいだ人形劇フェスタ」が20年続いているほど、人形劇が市民に根付いている街です。今回の人形劇部門は「いいだ人形劇フェスタ2018」の一環として行われることが決定しています。伝統ある街で高校生が演じる人形劇に注目です。

また、協賛部門には「ボランティア」「産業(工業・家庭・農業・商業)」部門もあります。日頃の成果の発表だけではなく、今後のための研修も行われるなど、「お祭り」だけではない、信州総文祭の別の一面も知ることができるのではないでしょうか。

「規定部門」の注目は「演劇」部門でしょう。全国の高校演劇部の中でも12校のみという狭き門を突破した高校生たちが総文祭の舞台に立ちます。しかも上位4校は、全国高等学校総合文化祭優秀校東京公演(国立劇場)への推薦もあるため、演じる方も見る方も力の入る部門です。

その他にも見どころは多くあります。例えば「新聞」部門では長野各地の取材や新聞作成、「写真」部門では県内での撮影会、「放送」部門では長野を題材にしたCM作成を行います。高校生の目線で見た長野が紹介されるので、長野を初めて訪れる人だけではなく、住んでいる人たちも新たな発見があるかもしれません。

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>>(次ページ)楽しめるのは高校生だけではない!みんなで総文祭に行こう!
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