くらし
2019/08/05

長崎のお盆は爆竹が鳴り響く!?にぎやかな精霊流しの独自文化

(写真=PIXTA)
(写真=PIXTA)
長崎の精霊流しは、毎年お盆に県内各地で行われる年中行事の一つです。先祖、亡くなった家族、友人や知人をしのぶために、精霊船を流して弔います。全国的には、1974年リリースのさだまさしさんの名曲「精霊流し」で知られるようになりました。

一般的に精霊流しというと、灯籠流しのように紙や竹ひごで作った小さな小舟にロウソクを灯して静かに川や海に流すといったイメージかもしれません。しかし、長崎の精霊流しは、大量の爆竹が鳴り響く中、船をかたどった巨大な山車が街を練り歩くというスケールの大きな行事です。

この記事では、長崎独自のお盆行事である精霊流しの文化についてご紹介します。

長崎各地で受け継がれるお盆の伝統行事

毎年8月15日、お盆の長崎の街は船をかたどった精霊流しの山車(精霊船)の列が、先の見えなくなるまで連なります。

精霊船は長いもので10メートル以上、高さは人の背丈ほどです。白を基調に赤を差し色に使った目立つ姿をしており、遺影やいくつもの提灯が取り付けられ、薄暗くなった夏の長崎の街を照らしながら進みます。

船は故人の趣味や生前好きだったものをモチーフにして、毎年、家々で工夫を凝らして製作されています。なお、精霊船を家で製作できない、担ぎ手がいないといった場合には、自治会や企業単位で豪華なデザインの船が作られる「もやい船」の風習が残るのも特徴です。竹や板、わらなどの素朴な材料で作られた船は、家によって大きさはさまざまですが、前方に突き出た「みよし」と呼ばれる船首には家紋や家名、町名が必ず書かれています。

長崎の精霊流しは新盆の一種であり、その年のお盆を迎えるまでに亡くなった家族を新仏として祭る風習が、現代まで受け継がれたと考えられています。精霊流しの行われる夕暮れから夜にかけて、長崎の街では、至るところから大音量の爆竹の音が鳴り響きます。また、鐘の音や「ドーイドーイ」という独特の掛け声に従って、精霊船の行列は夜が更けるまで絶えません。

>>(次ページ)独特のお盆の文化を守り続ける長崎
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