くらし
2019/08/02

広島にあるウサギの楽園「大久野島」で、もふもふのウサギに癒やされる旅

(写真=PIXTA)
(写真=PIXTA)
瀬戸内海に浮かぶ周囲約4キロメートルの小さな島、大久野島(おおくのしま)は広島県竹原市に属し、かつて旧日本軍の毒ガス兵器工場があった場所です。当時の地図では空白になっていて、「地図から消された島」と呼ばれた暗い歴史を持ちます。

しかし、そんな大久野島も現在は、島内に棲息する野生のウサギ約700羽と遊べる癒やしの島として、世界中から訪れる観光客でにぎわっています。

今回は、戦争の負の遺産を持ちながらも、野生のウサギをシンボルに瀬戸内海の人気観光地として生まれ変わった大久野島の魅力をお伝えします。

地図から消された島と戦争の負の歴史

今でこそ多くの観光客を集めている大久野島ですが、かつては島内の施設で毒ガス兵器が製造されており、毒ガスの島とも呼ばれていました。戦時中、大久野島での軍事活動は極秘裏に行われており、毒ガス製造が世間に知られるようになったのは終戦後のことでした。

現在、島内では1988年に建設された大久野島毒ガス資料館を平和学習の拠点にして、毒ガス製造で利用された発電場や毒ガス貯蔵庫、島の防衛のために設置された砲台跡などの見学ができます。

野生のウサギ700羽と遊べる癒やしの島で人気に

毒ガス製造という戦争の負の遺産を持っていた大久野島に、国内外から観光客が訪れるようになったきっかけは、野生のウサギです。

島内には現在、約700羽の野生のウサギが暮らしていて、本州側の竹原の忠海港から船で約15分の島の桟橋に降り立つと、ウサギがのんびりと遊ぶ姿が目に入ります。野生でありながら、近づいても逃げることなく人なつこいのが特徴で、忠海港フェリーターミナルで販売されているウサギの餌を差し出せば、ウサギとの距離をもっと縮められるでしょう。

島内は一般車両の通行が禁止されています。瀬戸内海の景色を楽しみながら島の道路を散策するのがおすすめです。島のあちこちで顔を見せる野生のウサギたちと触れ合いながらビジターセンターに着くと、ウサギの耳をモチーフにした集音器が無料で利用できます。島を吹き抜ける風の音や瀬戸内海から漂う波の音にそっと耳を澄ませば、遠い子どもの日々に戻ったような懐かしさを感じるかもしれません。ウサギの耳を着けた姿をスマートフォンで撮影してSNSにアップするのも良いでしょう。

島は休暇村となっていて、施設までの道のりには、瀬戸内海の絶景が楽しめるレトロな灯台もあるので、インスタ映えする景色を楽しむこともできます。

>>(次ページ)温泉やグルメを堪能!宿泊できる休暇村
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