グルメ
2019/03/22

きしめん離れで小麦生産量が拡大!?愛知の新たな農業展開

(画像=PIXTA)
(画像=PIXTA)
名古屋のご当地グルメは?と聞かれれば、味噌カツに手羽先、そして何よりきしめんを挙げる人が多いのではないでしょうか。ところが、地元名古屋では深刻なきしめん離れが起きているというのです。

そんな現状を打破しようと立ち上がったのが、地元の小麦生産者である農家の人たちでした。きしめん離れが小麦の生産量を拡大させたという、愛知の新たな農業展開に迫ります。

きしめんと愛知の小麦の歴史

きしめんは、江戸時代の終わりごろから、現代とほぼ変わらないスタイルで食べられていたといいます。現代では、平たい麺を総称してきしめんと呼んでいますが、かつては、たまりしょうゆで味付けしただしに平麺を入れ、油揚げやかつお節を盛り付けたものを、きしめんと呼んでいたそうです。だしにはムロアジと、普通のしょうゆではなくたまりしょうゆを使うため、きしめんの汁は特徴のある味わいを持ちます。

その名の由来には、キジ肉を入れたきじめんから変化したという説、室町時代の書物にあった麺の名称がなまったという説など、諸説あります。

きしめんへの愛を取り戻せ!地産地消で新たな価値をプラス

このように長い歴史を持つきしめんですが、現代では県民のきしめん離れが深刻化しているといいます。有名なご当地グルメは、時に地元の人たちではなく観光客に喜ばれる品へと変化してしまう、というのはどこの地域でもよくあることです。

名古屋できしめん離れが深刻化した背景には、名古屋人がおいしいきしめんを知らない、ということがあるのではないかともいわれています。そのような中で、愛知県産小麦「きぬあかり」を使用するきしめん店、製麺店が生まれました。地元で作られた小麦を使っておいしいきしめんを作るという、今までのきしめんに新たな価値を加えたきしめんが楽しめるようになったのです。

「地元の小麦で作ったきしめんはおいしい」と評判になれば、きしめんは再び、地元の人たちに愛されるグルメになるかもしれません。

>>(次ページ)きぬあかりという小麦について
1 2
Page 1 of 2
PREV 低温プラズマでキャビアができる!?豊根村の革新的な村おこし
NEXT 甲乙つけがたい明方ハムと明宝ハム、岐阜の2大ブランドハム

詳しく見る