グルメ
2019/02/18

海がないのに絶品お寿司!滋賀の三大寿司

鯖街道の歴史を伝える鯖寿司

(写真=PIXTA)
(写真=PIXTA)
福井から京都市内まで続く山の中を通る街道のことを、鯖街道と呼びます。その昔、若狭から京の都までサバを運んだことがその名の由来です。なかでも頻繁に利用されていたのは、途中で滋賀の山間部を通るルートです。

湖北に位置する長浜市も、中山道や北国街道を結ぶ要衝の地として、海産物が行き来していました。また、戦国時代から江戸時代にかけて水上交通が盛んだった琵琶湖では、海津港から大津経由で京都までサバを運ぶルートもよく使われていました。

鯖寿司は、海から離れていた京都の庶民がお祭りに合わせて食べるご馳走として発展したものです。この鯖寿司は、棒状に固めたすし飯に塩と酢でしめたサバの半身をのせ、竹の皮で巻いてあります。今もなおこの鯖寿司は作られており、海産物が珍しかった滋賀でも、鯖街道の影響でお祭りや結婚式の際には鯖寿司がよく食べられています。

今では鯖寿司も多彩になり、棒寿司、焼き鯖寿司、姿寿司、早なれずしなど、味も形もさまざまな鯖寿司を滋賀の飲食店で楽しむことができます。

草津名物の「はこずし」

琵琶湖の南東に位置する草津市には、大阪の押し寿司が由来となった「はこずし」があります。大阪の押し寿司には、サバを使ったバッテラをはじめ、エビ、卵、アナゴなどのネタが使われますが、草津のはこずしはハモを使用しているのが特徴です。

はこずしは鮒寿司や鯖寿司に比べると歴史が浅く、1937年に草津市内の老舗寿司店である寿司清の創業者が考案しました。京都の祇園祭の風物詩である高級食材のハモを、手頃な値段で提供したのがきっかけです。

草津のはこずしは、丁寧に骨切りしたハモをタレ焼きした後、皮を剥いでネタとし、すし飯を詰めた型枠と合わせて
押し寿司にしています。タレの旨味にケシの実のアクセントが効いています。

滋賀を訪れたらぜひ特徴あふれる寿司を食べよう

滋賀を代表する3つのお寿司をご紹介しました。現在の寿司とは異なる味わいの鮒寿司や、昔の人々が街道を伝ってサバを運んだ鯖街道の鯖寿司、ハモを押し寿司にアレンジしたはこずし。

琵琶湖とともに発展した、滋賀ならではの魅力的なお寿司を食べに出かけてみましょう。


このコラムは2019年1月時点の情報をもとに制作したものであり、現時点において最新の情報ではない場合がありますので、あらかじめご了承ください。
1 2
Page 2 of 2
PREV 甲乙つけがたい明方ハムと明宝ハム、岐阜の2大ブランドハム
NEXT 寒さを吹き飛ばす「にいがた酒の陣」で日本酒を堪能

詳しく見る