グルメ
2018/12/28

お椀が2つ!?岩手のくるみ雑煮ってどんなもの?

(写真=PIXTA)
(写真=PIXTA)
日本各地にはさまざまな味の雑煮がありますが、その中の一つ、岩手の宮古地区で食べられている「くるみ雑煮」をご存知でしょうか。この雑煮は、中に入れた焼いた切り餅をくるみのタレに付けながら食べる変り種雑煮として知られています。今回は、一度で2種類のおいしさが味わえる岩手のくるみ雑煮について詳しくご紹介します。

岩手とくるみの関係とは

岩手を含む東北地方ではもともと「和ぐるみ」が生産されていました。寒い地方で育つ和ぐるみは皮が硬く、保存に適しているという特徴があり、農作物が不作の時の貴重な食材でもありました。東北地方、そして岩手では、くるみは昔からあるとても身近な食べ物なのです。現代でも、岩手ではお酒、クッキー、ゆべしなど、くるみを使った加工品が多く作られています。

宮古地区や釜石市などの岩手県沿岸部には「くるみ味がする」という表現があります。これは、何ともいえない、ほどよい味という意味です。美味であることをくるみに例えるほど、岩手ではくるみはおいしい食べ物として認識されているのでしょう。
 
(写真= yasuhiro amano/Shutterstock.com)
(写真= yasuhiro amano/Shutterstock.com)

くるみ雑煮ってどうやって食べるの?

さて、くるみ雑煮とはどのような食べ物なのでしょうか。基本的には、煮干しで出汁を取ったしょうゆ味の雑煮です。具材には、ダイコンやニンジンの千切り、ゴボウのささがき、サケ、凍み豆腐、そして焼いた切り餅が入り、仕上げにイクラとセリを上に乗せます。ここまで見ると、他の地方の雑煮とさほど変わりませんが、面白いのが食べる時にお椀を2つ用意するところです。

一つのお椀には具材を煮込んだ普通の雑煮、もう一つのお椀にはくるみダレを入れます。雑煮を味わいながら、その中から餅を取り出し、くるみダレに付けて食べるのです。

しょうゆ味が付いた餅に甘いくるみダレをつけて食べるくるみ雑煮は、しょうゆの塩辛さとくるみの甘い香りが同時に味わえる、何ともぜいたくな食べ物だといえるでしょう。

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