グルメ
2018/11/19

どれが本物?宮崎で繰り広げられる「チキン南蛮論争」とは

(写真=PIXTA)
(写真=PIXTA)
今や全国区となった宮崎発祥のご当地グルメ、チキン南蛮。日本全国のコンビニやスーパーのお惣菜としても販売されていて認知度も高く、宮崎を代表するグルメと言っても過言ではないでしょう。ところがこのチキン南蛮、コンビニやスーパーで売られている物は、宮崎のチキン南蛮と作り方も味も違うというのです。宮崎県民がチキン南蛮にかける愛情と、宮崎県内でも繰り広げられている「チキン南蛮論争」についてご紹介します。

そもそもチキン南蛮の定義は

チキン南蛮を思い浮かべると、多くの人が「大きな唐揚げにたっぷりのタルタルソースがかかっているもの」を想像するでしょう。南蛮というのは古くから南蛮人、南蛮渡来というように、海外の人や国、物、事柄を指す言葉として使用されてきていたためか、和風料理と比べると多少風変わりに見えるものというイメージがあるのかもしれません。

ところがこの南蛮は、タルタルソースではなく鶏肉に絡める甘酢のタレのことなのだそう。青魚を一度揚げてから南蛮酢に絡める「南蛮漬け」と同じ意味合いなのです。もし鶏肉の上に、タルタルソースがのっていなくても、横に添えられていなくても、揚げた鶏肉を南蛮酢(甘酢タレ)にくぐらせたものがチキン南蛮ということになります。

宮崎以外のチキン南蛮が宮崎県民に受け入れられない理由

チキン南蛮の衣の正体をご存知でしょうか。揚げられた鶏肉は一見唐揚げのようですが、カットしている断面を見ると衣はカツにも似ており、食べてみると鶏天を思わせる気もします。ふわふわでたっぷりの衣の正体、実は卵なのです。

小麦粉をふるった鶏肉を卵にくぐらせる、もしくは小麦粉に卵を混ぜて使うことで、鶏肉がしっかりと衣をまとい、さっくりとして甘酢タレもよく絡む、というわけです。ところが宮崎以外では、チキン南蛮といいながら、単なる唐揚げやチキンカツが使われていることもあるのだとか。

さらに、先ほども紹介した通り「タルタルソースが南蛮」だと思ってしまうからなのか、甘酢タレにくぐらせることなく、タルタルソースをかけてチキン南蛮として販売されていることもあります。しかし食べ物というのは、土地が変わればレシピも変わっていくものです。全国の漬物にそれぞれ特徴があるように、全国区になったからこそ、その土地ならではのチキン南蛮が生まれてしまうのかもしれません。

>>(次ページ)宮崎で繰り広げられるチキン南蛮論争
1 2
Page 1 of 2
NEXT おみやげに最適!山形の食を支える調味料たち

関連記事