グルメ
2018/11/05

「B-1グランプリ」発祥の地・八戸市で究極のB級グルメを体験!

(写真=PIXTA)
(写真=PIXTA)
ご当地グルメで地域を活性化させる試みやイベントは日本全国で行われていますが、最も規模が大きく人気を博しているご当地グルメイベントといえば「B−1グランプリ」ではないでしょうか。日本に眠る最高のご当地グルメを発掘すべく始まったこのイベントは、ローカルで愛されてきたグルメを全国区に押し上げ、時には大きな経済効果をもたらします。

ところでこのB−1グランプリ、青森県八戸市が発祥であることはあまり知られていません。まちおこしにかける人々の熱気が詰まったこのイベントの歴史や、発祥の地・八戸にある究極のグルメをご紹介します。

B−1グランプリの歴史

B−1グランプリの第1回が開催されたのは2006年のこと。八戸市で開催され、全国から10のまちおこし団体が参加し、初回にもかかわらず2日間で1万7,000人が来場し注目を集めました。2010年には46団体が出展し来場者数は43万5,000人に、2012年には63団体が出展し来場者数は61万人にもなり、一大センセーションを巻き起こしました。

2016年の特別大会以降、全国大会は2年間開催されていない状況ですが、2019年の全国大会開催が決定しています。

・ B−1グランプリが生まれた背景
B−1グランプリを主催する団体「ご当地グルメでまちおこし団体連絡協議会」は第1回開催の時には結成されておらず、当初は「八戸せんべい汁研究所」のメンバーが企画したものでした。多くの地域振興に関するイベントは、その地域内では盛り上がるものの、なかなか他の地域にまで波及して大きな経済効果をもたらすまでには至らないものです。そうした課題がある中で、研究所のメンバーは、「八戸のために何かやるのなら、全国大会にしたらもっと盛り上がるのでは?」と考えて実行に移します。

この構想が生まれたのは、第1回開催の2年前にあたる2004年で、八戸市内の焼鳥屋での話し合いが始まりだったそうです。

B−1グランプリが全国に与えた影響

まちおこしのためにご当地グルメを作り、それを広めるという手法は2000年ごろからはじまり、全国各地で行われるようになりました。もともと地域で愛されてきたグルメをブランド化したものや、まちおこしのために新たに作ったグルメ、その土地で古くから栽培されてきた農産物を加工品にしたグルメなど、さまざまな手法で地域振興を図ってきました。

「食でまちおこし」がまだメジャーではなかった初期の頃からB−1グランプリを開催してきた八戸は、各地で行われてきた地域振興活動をまとめあげる役割も果たしたといえるでしょう。また、一つの地域だけではアピールが難しいという課題も、複数の地域が集まり集客力や認知度が上がることでクリアしてきました。

・ B−1はグルメイベントにあらず
B−1グランプリは、ご当地グルメのイベントということで「単なるグルメイベント」と思われがちですが、その根幹は「まちおこし」にあります。地域をPRし観光客を誘致するためのものであり、単に来場者に食べ物を販売することが目的ではありません。

B−1グランプリに参加する団体は飲食店ではなく、地方のまちおこし団体や飲食に関係しない企業、生産者などさまざまです。そのため参加団体は「出展者」とされ、食べ物の提供だけでなく地域の魅力を発信することができます。

・ 各地にもたらした経済効果
来場者が50万人を超えるこのイベントは、開催するだけでも大きな経済効果を生みます。イベントで上位成績を残した地域は観光客が急増し、まさに「食でまちおこし」をかなえる結果となっています。

2010年にグランプリとなった「甲府鳥もつ煮」は、大会翌日から観光客が甲府に殺到したそうです。B−1グランプリといえば、「富士宮やきそば」も、富士宮市にグルメ目当ての観光客が訪れるようになったばかりか、関連する食品やグッズまで登場し全国に知られる存在となりました。

>>(次ページ)発祥の地・八戸で食べておきたいB級グルメ
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