グルメ
2018/10/18

角の無い和牛は幻の赤身!全国唯一の無角和牛の里・山口

(写真=PIXTA)
(写真=PIXTA)
牛肉には脂肪燃焼を促進するとされるカルニチン、脳の活性化が期待できるトリプトファンが含まれており、素材のおいしさだけでなく、健康面からも人気を集める食材です。

日本には「黒毛和種」「褐毛和種」「短角和種」などの品種やそれらを交配させた交雑種などの肉用牛が肥育されています。その中でも「無角和牛」は山口で味わえるとても珍しい牛肉です。今回は山口の特徴的な肉用牛である無角和牛を紹介します。

無角和牛はどうやって生まれた?どのような特徴があるの?

無角和牛はその名の通り角のない牛です。この非常に珍しい牛はどのようにして誕生したのでしょうか。

無角和牛の歴史は大正時代に始まります。広島の畜産試験場中国支場にて、黒毛で角のない欧米のアバディーンアンガス種を和牛と交配させて無角和牛が誕生しました。その後、阿武地方にアバディーンアンガス種と和牛の一代雑種が貸し出され改良が続けられます。1923年には標準体型が定められました。昭和に入るとアバディーンアンガス種の雄牛を輸入してさらに改良され、1944年には黒毛和種、褐毛和種、短角和種と並ぶ4品種の1つ、無角和種に認定されました。

無角和牛には脂肪分が少なく赤身が多いという特徴があります。今まで、牛肉はサシが入った霜降り肉が好まれていましたが、現在はヘルシーな赤身肉の人気が上昇中です。美容や健康を気にしている人にはぴったりの食材と言えるのではないでしょうか。

無角和牛は幻の牛って本当?どこでどうやって飼育されている?

黒毛で角がなく短い脚という珍しい見た目の無角和牛は、幻の牛とも言われています。その理由は、サシの入った牛肉が好まれるようになるにつれて脂肪の少ない赤身肉の価格が下落してしまい、採算が合わないことから生産数が激減したためです。現に2018年時点で200頭ほどしか飼育されていません。また出荷頭数が月に3~4頭程度ということからも、今ではかなり希少な牛種だということが分かります。

現在、無角和牛の飼育を行っている地域は全国で山口のみ。その多くが阿武地方で飼育されています。阿武町から出荷される無角和牛はすべて阿武町生まれです。無角和牛に粗飼料として与える稲わらや牧草は地元産のもの。配合飼料にも肉骨粉を一切使っておらず、その安全性は高いと言えるでしょう。安心して食べられる牛肉として出荷できるよう、畜産農家が丹精込めて育てています。

阿武町の「ふるさと納税」の返礼品には焼肉用の無角和牛もあり、阿武町の無角和牛を県外に向けてアピールしています。

>>(次ページ)味も気になる!無角和牛の美味しい食べ方とは?
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