グルメ
2018/10/11

グルメの街大阪で造られている地ワイン、その味は?

(写真=PIXTA)
(写真=PIXTA)
大都会であり、果樹栽培やワイン醸造の印象は薄い大阪ですが、実は、このグルメの街は、数多くのワイナリーがひしめく「ワイナリー激戦区」でもあるのです。2018年4月には伊丹空港にて世界初となる空港内でのワイン醸造所併設バルをオープンし、話題になりました。大阪のワインの歴史は意外に古く、1884年からワイン用のブドウの栽培が本格的に始まり、昭和初期には収穫・生産量ともに全国一だったそうです。ところが、日本ワインが世界にも広く知られるようになった時、その産地として名を馳せたのは山梨で、大阪ワインの地名度は思ったようには上がりませんでした。

ワイナリーが主催するイベントに出かけてみよう

このような状況を打開すべく、大阪のワイナリーが協同して、2012年に大阪ワイナリー協会を設立しました。7つのワイナリーが所属する同団体は、大阪ワインの知名度を上げるための活動を精力的に行っています。協会の会員となっているワイナリーは創業年や社の歴史に関係なく協力しあい、ブドウ栽培の技術を学ぶ会やワイン醸造の技術を学ぶ会を開催。商売敵ではなく仲間として、切磋琢磨しながら大阪ワインの知名度向上に努めています。

同協会の活動で好評なのが、生産者と消費者、飲食店が一体となって大阪のワインを楽しめる「おおさかワインフェス」です。

2014年から始まり、2018年には第5回を迎え、来場者数は過去最高の5,300人とにぎわいを見せました。例年4月に開催される同イベントには近畿のワイナリー10社が参加し、60を超える種類のワインが味わえます。小売店では見られない希少なワインもグラス単位で楽しむことができ、価格は1杯300円からととてもリーズナブルです。ワインに合うおつまみを提供する数多くのお店が出店します。柏原の河川敷で、自然の空気と一緒にワインとおつまみに舌鼓を打ってみてはいかがでしょうか。

大阪ワインの気になるお味は?

まだあまりなじみのない大阪ワインは、その味が気になるところです。ここからは、大阪を代表するワインをいくつかピックアップしてご紹介します。

●河内ワイン 赤
カタシモワイナリーが造る国産ブドウ100%使用の辛口赤ワインです。マスカット・ベーリーAとメルロを使用し、フルーティですっきりとした味わいに仕上げています。マスカット・ベーリーAは日本ワインでよく使われる品種で、イチゴを連想させる赤い果実の香りと砂糖のような甘みを持ちます。メルロのスパイシーさで味が引き締められ、タンニンも軽く、ワイン初心者でも飲みやすいワインです。

●河内葡萄酒シリーズ
羽曳野市駒ケ谷にあり、ワイナリー見学もできる河内ワインが手がけるワインのシリーズです。レトロでかわいいラベルが、大阪みやげにもおすすめです。河内ブドウを100%使用して、年に1度しか出ない金徳葡萄酒デラウェア新酒は取り寄せてでも飲みたい逸品です。新酒ならではのフレッシュな香りと酸味は和食にもよく合います。

そのほか、ナイアガラ、マスカット・ベーリーA、メルロ、カベルネ・ソーヴィニヨンなど、品種ごとの味わいを楽しめるラインナップとなっています。

●大阪メルロ ロゼ
仲村わいん工房が、自家栽培したブドウを100%使用し醸造しています。ブドウは減農薬で栽培され、発酵も天然酵母を使うほど品質への思い入れがあります。メルロの鮮やかな色が目を引き、ノンビンテージながら辛口でコクもある、本格派のロゼです。

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