グルメ
2018/05/28

これって岩手あるある?県外の人が知らない、岩手の食文化

(写真=PIXTA)
(写真=PIXTA)
岩手には、盛岡冷麺やわんこそば、カキ・ウニ・イクラなどの海産物といった知名度の高いグルメがある一方で、県民のみぞ知る独特の食文化があります。そこで、今回は岩手県民以外にはあまり認知されていない地元の食文化に着目しました。

無類の餅好き?年中餅を食べる一関市民

お正月の定番といえばお雑煮の餅ですが、それ以外の時期にはあまり餅を食べないという人もいるのではないでしょうか。ところが宮城と秋田の県境に位置する一関では、あん餅やお雑煮はもちろんのこと、他ではあまり見かけないような組み合わせの餅など、なんと300種類ほどの餅料理が食べられているといわれています。

例えば、エゴマの実をまぶした「じゅうね餅」は、ふわりと香る豊かな風味が特徴の一品です。シイタケとおろししょうがの汁を加えたとろみのある「しょうが餅」、沼えびを炒りダシ醤油と併せた「えび餅」も、一関では定番となっています。

これらの餅料理を一度に味わえるとして人気があるのが、1991年に開店した和食料理屋・三彩館ふじせいの「ひと口もち膳」です。名前の通り一口大にした餅に、あんこやずんだあん、大根おろしなどを絡めた9品とお雑煮がセットになっており、地元の一関市民だけでなく、観光などで訪れた人々にも評判のメニューだそうです。

この地に餅文化が根付いたのは江戸時代のことです。一関では、同じく餅文化が定着している平泉とともにハレの日には餅料理が食されてきました。その文化を受け継いでいくべく「一関もち食推進会議」が誕生し、各種イベントや学校給食などを通じ文化の普及に取り組んでいます。この取り組みが認められ、餅文化はユネスコ無形文化遺産「和食」と農林水産省による「食と農の景勝地」に認定されました。

ちなみに、ひと口もち膳が誕生した理由も、年中行事の儀礼食「もち本膳」をカジュアルに食べてもらいたい、たくさんの餅料理を味わってほしいとの想いによるもの。一関市民の餅に対する愛情は非常に深いようです。

一度飲んだらハマるおいしさ!軽米町のご当地ドリンク

岩手北部、青森と面する軽米町の名物は、爽やかな甘みが特徴の蜂蜜入り「さるなしドリンク」です。県外の人にはあまり知られていないものの、岩手のご当地ドリンクを扱う自動販売機では、見事売上一位に輝いたこともある人気の商品です。そのまま飲んでももちろん美味しいですが、カクテルや焼酎といったお酒で割っても楽しめるのだとか。軽米町物産交流館や通販でも購入が可能です。

さるなしはマタタビ科の植物で、その実はたんぱく質を分解する酵素の含有量が豊富とされています。栄養価も高く、疲れを解消する働きや腸内環境を整える作用などを持ちます。元々は山に自生していたさるなしでしたが、1983年ごろから農家による栽培がスタートしました。

試行錯誤の末にさるなし栽培は成功し、現在ではさるなしドリンクの他にジャムやクリームサンド、タルトに加工して販売されるようになりました。度数低めのワイン「さるなしの雫」、さるなしを練り込んだ生地でカスタードやさるなしクリームを包んだ「さるなし大福」も開発されています。

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