グルメ
2017/09/29

伝統の味!うなぎパイ最前線

(写真=有限会社 春華堂より うなぎパイセレクト)
(写真=有限会社 春華堂より うなぎパイセレクト)
浜松名物といえば真っ先にあげられるのが「うなぎパイ」ではないでしょうか。お土産の定番としても、普段のおやつとしても不動の人気を誇り、年間で約8,000万枚を生産するほどのロングセラー商品です。

この銘菓を生んだ春華堂は、創業から130年を経た今も、画期的な取組みを発表しては話題を集めています。浜松が誇る、うなぎパイにまつわる最新情報を紹介していきましょう。

職人の技を次世代につなぐ「師範制度」を導入

「うなぎパイ」が発売されたのは1961年のことです。誕生のきっかけとなったのは2代目社長のひらめきだったそうですが、当時の時代背景を考えると、うなぎとお菓子を結びつけるのはとても斬新なアイデアだったといえるでしょう。

商品化に向けては職人が試行錯誤を重ね、浜松らしさを全面に打ち出したお菓子が誕生しました。

うなぎパイの生地は、あのサクサクの食感を出すために折っては伸ばすという作業を繰り返して、9,000という層を作っています。この工程には温度や湿度などに合わせた熟練の技術が必要で、機械では作ることができないといいます。

パイの表面に塗られている蒲焼き風のタレも、一部の職人にのみ伝えられる秘伝のものです。発売当初から変わらないうなぎパイの品質は、職人の技によって守られてきたといえます。

春華堂では、これらの技の継承と技術の向上を目的に、2014年からうなぎパイ職人の「師範制度」を導入しています。「師範」を最高位とした8階級の格付けが設定され、技術だけではなく、知識や人間性といった職人に必要な「心技体」をふまえた評価が加えられているのです。

職人が目指すべきゴールが明確になることで、スキルアップはもちろん、モチベーションの維持にもつながっているそうです。日本各地で伝統の継承や後継者問題が取り沙汰されている現状からも、注目したい制度といえます。

うなぎパイに続け!「朝のお菓子 すっぽんパイ」新発売

 
(写真=PIXTA)
(写真=有限会社 春華堂より すっぽんパイ)

うなぎパイといえば「夜のお菓子」というキャッチフレーズを思い出す人も多いことでしょう。これは、一家だんらんのひと時に食べてもらいたい、という意味合いでつけられたそうです。

そして、創業から130年を迎える2017年春に、浜名湖のもう1つの名産「すっぽん」をテーマにした、その名も「朝のお菓子 すっぽんパイ」が発売されました。実は、すっぽんを使用したお菓子はこれまでにも販売されたことがありますが、単品での販売ではなく詰合せのひとつとして販売していました。

今回のすっぽんパイの開発では、うなぎパイ職人師範制度の最高位である師範と、若手のパティシエ2名が製作にあたっています。

日本のすっぽん・うなぎ養殖の元祖といわれる浜名湖「服部中村養鼈場」のすっぽんのダシに、かつお節、駿河の桜エビといった地元食材を加え、隠し味としてグリュイエールチーズを使用した風味豊かな味わいです。

>>(次ページ)ユニークなのはお菓子だけじゃない。「うなぎパイiPhoneケース」販売
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