経済
2019/03/26

2025年大阪万博でカジノ遊びはできるのか

(画像=PIXTA)
(画像=PIXTA)
2025年の大阪万博開催が決定しました。これを受け、大阪万博開催と統合型リゾート施設(IR:Integrated Resort)の開業が同時期にできないだろうかと、大阪府や大阪市はさまざまな検討を始めているようです。万博とIRの相乗効果によって、大阪の経済はどのような変化を見せるのでしょうか。

夢洲は夢の島に変貌を遂げるか?

大阪万博の開催地でIRの誘致先でもある夢洲(ゆめしま)は、390ヘクタールの広さを持つ埋め立て地の人工島です。1990年代には、2008年のオリンピック誘致に向けた選手村にする計画もありました。しかし、誘致に失敗して以降は、敷地の大部分が空き地のままとなっています。これまで負の遺産とまでいわれていた夢洲は、万博に加えてIRも誘致が決まれば、大阪の経済を支える街へと変貌を遂げていくでしょう。

IR誘致による初年度の経済効果は1兆円越えを見込む

2014年、大阪府と大阪市は、埋め立て地である夢洲をIR誘致の候補地に決定しました。以来、大阪にカジノを作るべく、行政が中心となり誘致作戦が進められています。2018年11月には2025年の大阪万博開催も決定し、大阪のIR誘致はますます熱を帯びてきています。

大阪府・大阪市による大阪IR基本構想案によると、施設の延べ床面積は100万平方メートル、投資規模は9,300億円、周辺宿泊施設の客室数は3,000室を想定しています。1万人を超える規模のキャパシティを持つ国際会議場や、10万平方メートルの面積の展示場なども造られる予定です。

IRの課題でもあるギャンブル依存症対策も織り込みながら、経済波及効果は初年度で1兆2,400億円、翌年以降は年間7,600億円が見込まれています。現段階では、大阪万博開催が決定したこともあり、大阪はIR誘致において、その他の候補地よりも一歩リードしているかもしれません。

夢洲の交通インフラ問題も万博で解消される?

万博開催に沸く大阪ですが、開催地となっている夢洲にはいくつかの問題があります。その一つが交通の便の悪さです。夢洲は埋め立てによって作られた人工島です。舞洲(まいしま)と咲洲(さきしま)の中間にある夢洲には、現在、鉄道駅などはありません。

夢洲は敷地のほとんどが空き地です。一部は、コンテナターミナルや物流センターなどに利用されていますが、夢洲に行くためには舞洲もしくは咲洲からバスや車を使わなければならないのです。このような状況では、IRが実現したとしても夢洲への来客数は限られてしまいます。

ところが、大阪万博の決定を受け、大阪メトロとJR西日本が動き始めました。両社とも、鉄道の延伸を行う予定です。鉄道が延伸されると、大阪メトロなら中央線のコスモスクエア駅から、JR西日本ならユニバーサル・スタジオ・ジャパンのある桜島線で夢洲まで行けるようになります。大阪万博の決定は、やはりIRの誘致には追い風となっているようです。

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