経済
2019/02/19

日本初!富山で暗号通貨と地域通貨融合のプロジェクトがスタート

富山の新・地域通貨は何が新しいのか

(写真=PIXTA)
(写真=PIXTA)
2018年11月に富山でスタートした地域応援通貨「YEL(エール)」は、それまでの地域通貨を大きく発展させたシステムを採用しています。地域通貨にブロックチェーン技術を搭載し暗号通貨としたYELは、次のような特徴を持っています。

・キャッシュレス決済の取引履歴をすべて記録・管理できるため安全性が高い
・お金を使うのに合わせて地域応援メッセージを贈ることができるYOSEGAKI機能

さらに、地域通貨を入れておくウォレット(財布)はスマホで管理でき、専用のオークションやクラウドファンディングとも直結しています。クラウドファンディングによる地域事業者の支援、地域への応援、投資や寄付といった行動を促すよう設計されています。

このように、ブロックチェーン技術を組み合わせることで暗号通貨とし、さまざまな地域支援の活動を双方向で行える地域通貨が生まれました。富山で始まった地域応援通貨YELを中心とした富山経済の構造改革を目指す動きは、「Yell TOYAMAプロジェクト」と命名され、地元の事業者や投資家によって運営されています。

ビッグデータ活用で地域活性化が加速する

Yell TOYAMAプロジェクトには、それまで地域内にとどまっていた地域通貨の活動を、インターネットを通してリアルタイムに世界に発信できるというメリットがあります。ブロックチェーン技術を活用することで、地域の魅力を発掘するためのクラウドファンディングへの寄付や、オークションへの入札が、世界中どこにいても行えるようになります。地域外に住む富山ファンを取り込み、大規模な投資を呼び込むことも可能です。

また、地域通貨によるキャッシュレス決済や事業者の販売活動、投資や寄付といった利用データをすべてブロックチェーンで保存するため、地域応援通貨YELをベースにした富山の経済活動の分析や、データ利用による事業立案が可能になります。

富山ファンを世界から呼び寄せるブロックチェーンの強み

Yell TOYAMAプロジェクトの魅力は、地域以外に住む世界中の富山ファンがYELを購入し、富山の商品や文化、富山での体験を加盟店から自由に購入できるという点にあります。今後はインターネットを活用したファンと事業者との交流促進、イベントやインバウンド(訪日旅行)への活用など、さまざまなアプローチが期待されます。

ブロックチェーン技術を導入し、暗号通貨となった地域通貨。発行元の地域での流通はもちろん、世界中から地域通貨を利用できる新たな試みに目が離せません。


このコラムは2019年1月時点の情報をもとに制作したものであり、現時点において最新の情報ではない場合がありますので、あらかじめご了承ください。
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