経済
2018/10/24

廃線人気が追い風に!旧JR高千穂線でスーパーカートやウォーキング活用

(写真=PIXTA)
(写真=PIXTA)
宮崎の高千穂は天孫降臨(てんそんこうりん)の日本神話でも有名な九州を代表するパワースポットの一つです。高千穂峡、高千穂神社、高千穂神楽など、スピリチュアルブームを受けて全国的にも知られる観光地となり、年間およそ140万人もの観光客が訪れます。そんな高千穂には、ここを終着駅とするローカル線の廃線跡があります。国鉄からJR、第三セクターへと運営母体が移り変わりながらも運行を続けていましたが、2005年9月の台風14号による被害で運休となり、その後は復活することなく廃線となりました。現在はこうした鉄道廃線跡を観光資源に活かす試みが本格化しています。

地元有志がスーパーカートの鉄道運営

廃線の駅舎やレールをそのまま活用する高千穂あまてらす鉄道は地元の有志で運営されています。その全員が鉄道に関しては素人でしたが、2014年の運営開始以来、絶景を巡る約30分の旅を観光客に提供し好評を得ています。ここで運行されているのは2,500㏄のエンジンを搭載したグランド・スーパーカートなど。一度に30人が乗車できるカートは、町の中心にある高千穂駅から天岩戸駅を通り、水面からの高さ105メートルの深い谷に架けられた高千穂橋梁まで往復約5キロを時速15キロでのんびりと往復します。

見どころでもある東洋一を誇る高さの高千穂橋梁(たかちほきょうりょう)は、峡谷や棚田といった日本の原風景を一望できる絶景スポットです。アジア圏から訪れる外国人観光客の評判もよく、海外から取材があるほどの人気ぶり。車内では外国語が飛び交います。

あまてらす鉄道ではこの他にも見どころ・遊びどころが満載です。高千穂鉄道時代に走行していたTR-202という本物のディーゼルカーの運転体験もできます。家族やカップルでのんびりと過ごせる公園、地元名物の日向鶏カレーや具だくさんの冷やしうどんが味わえるグルメなカフェなどもあり、廃線を新たな観光資源と捉えたアプローチで地方ならではの魅力を提供しています。

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