経済
2018/08/24

ナローゲージで明日へ繋ぐ。四日市あすなろう鉄道

(写真=PIXTA)
(写真=PIXTA)
よくニュースで取り上げられる「第三セクター」、どのような企業を指すのか詳しくご存じでしょうか。国や地方公共団体などの第一セクターと、民間企業などの第二セクターが地域開発のために共同出資して設立する事業体が「第三セクター」です。

第三セクターは鉄道分野にとても多く、2015年度時点で63社あります。例えば、震災からの復興で知られる岩手の「三陸鉄道」、菜の花の咲く時期に観光客が多く訪れる千葉の「いすみ鉄道」は第三セクターの鉄道会社です。このように地方には個性豊かな第三セクターの鉄道会社がありますが、今回はナローゲージが特徴の三重の「四日市あすなろう鉄道」を紹介します。

「四日市あすなろう鉄道」。その名前にはどのような意味があるの?

「四日市あすなろう鉄道」という名前にはいくつかの意味が隠されています。1つは未来への希望を表す「明日に向かって」という意味です。そして、市民とともに育てていく鉄道という意味もあります。さらにもう1つ、四日市あすなろう鉄道の内部・八王子線がナローゲージを採用していることもその名前の由来になっているのです。「ナロー」と「なろう」を掛けた由来はユーモアにあふれています。

四日市あすなろう鉄道で使われる「ナローゲージ」とは何?

四日市あすなろう鉄道が採用している「ナローゲージ」ですが、通常の鉄道とはどのような違いがあるのでしょうか。ナローゲージは線路幅が国際規格の1,435ミリメートルよりも狭いという特徴がある鉄道です。日本ではJRの規格1,067ミリメートルよりも狭い762ミリメートルの線路幅の鉄道をナローゲージと呼んでいます。

なお、日本国内でナローゲージの鉄道は、四日市あすなろう鉄道内部・八王子線、同じく三重の「三峡鉄道北勢線」、富山の「黒部峡谷トロッコ鉄道」の3つだけです。線路幅が狭いため走る車両も小さめです。車両の幅は2メートル、高さは3メートル、約15メートルの車両2台と約11メートルの車両1台の3両編成。向かい合わせに座ると足がぶつかってしまうほどの狭さには驚かされます。

>>(次ページ)今に至るまでにはピンチも!四日市あすなろう鉄道の歴史
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