経済
2018/07/27

東北を、日本を丸くする!?丸森町の起業支援「まるまるまるもりプロジェクト」

(写真=PIXTA)
(写真=PIXTA)
宮城が県全体で取り組んでいる移住支援プロジェクトの中でも、とりわけユニークなのが丸森町の「まるまるまるもりプロジェクト」です。生活や暮らしに関する物事を循環型で捉える=丸く考え、これまでとは違うライフスタイルを誕生させるプロジェクトを指します。今回は、そんな「まるまるまるもりプロジェクト」について、宮城の移住支援と併せて紹介していきます。

宮城が取り組む移住支援プロジェクト

宮城は東北新幹線や飛行機など交通インフラが整っており、首都圏はもちろん札幌から福岡まで、主要都市へのアクセスが容易な土地でもあります。加えて真夏日・真冬日が少ないこと、仙台は大都市の中で平均通勤時間が30分未満と短いことなど、暮らしやすさも十分。地方移住に「ちょうどいい」場所である点から、県は宮城への地方移住支援に取り組んでいます。

移住希望者や移住に興味がある人々からの相談に対応するべく、仕事関連の相談に対応する「みやぎ移住サポートセンター(東京)」、生活相談中心の「みやぎ暮らし相談センター」をそれぞれ千代田区内に設けるなど、首都圏在住者へのサポートも積極的に行っています。

また、移住前に宮城での生活を体験できる「田舎暮らし体験」も実施中です。これは住宅を一定期間貸し出し、土地の香りや人々の息づかいを感じてもらうという取り組みです。必要料金は宿泊先によって異なりますが、多くは宿泊費無料で寝具のレンタル代のみという手軽さも注目を集めているようです。期間は2~10日と定めている場所が多いですが、なかには1ヵ月宿泊できる施設もあり、宮城の生活をたっぷりと体験することができます。

「まるまるまるもりプロジェクト」でライフスタイルを「丸くする」

宮城県丸森町で行われている「まるまるまるもりプロジェクト」は、これまでとは異なる、新たな生活の仕方を応援していくプロジェクトです。都会暮らしを諦めた、仕事内容に不満があるといったマイナスの移住ではなく、都会ではできないことを地方で実現するという、プラスの意味での移住を支援する取り組みです。

プロジェクトを進行する中で関係者が注目したのが、歴史・環境・発展の仕方など、丸森町と類似点の多い、北欧の考え方です。衣食住をはじめとする活動を循環させる、つまり人やモノを“単体”で考えるのではなく、良いところ同士を連携してゆく“サイクル”方式=「丸くする」手法であらゆる物事を捉えることでした。「丸くする」方法に着目したプロジェクト関係者たちは、さらに東北地方ならではの長所を組み合わせることで、新たな循環型のビジネス&ライフスタイルが生み出せるのではと思いつきます。

こうして「丸くする」方式をテーマに誕生した「まるまるまるもりプロジェクト」では、アウトドア、古民家をさまざまな形で活用するシェアリングエコノミー、ドローンを含む最先端技術などに関する起業家を募集。今回のプロジェクトを通じて獲得した移住・新しい仕事を生み出すアイデアについて、丸森町は、これまでにないライフスタイルを全国へ拡大させるべくオープンにしていこうと考えているようです。

>>(次ページ)2017年夏から始まった第一期プロジェクト
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