経済
2018/07/18

大自然の中で一回り成長する、鹿児島の留学制度ってどんなもの?

(写真=PIXTA)
(写真=PIXTA)
現在全国各地で実施されている山村留学制度という取り組みを耳にしたことはあるでしょうか。この取り組みは子どもの成長に一役買うとされており、中でも鹿児島は山村留学制度が盛んな地域です。今回は、参加者にとっても地域にとってもメリットのある山村留学制度について紹介します。

異なる環境で1年間学生生活を送る?山村留学制度とは

山村留学制度は学校をはじめ各自治体や地域を挙げてほかの土地に住む学生を留学生として迎え入れる取り組みのこと。留学生を迎えるのは人口減少により過疎化が進んでしまった地域の学校です。さまざまな土地から学生を呼ぶことで教育振興とともに地域活性化につなげようという目的があります。

原則として留学期間は1年間ですが、場合によっては留学継続も可能です。希望者は転校手続き終了後、里親となる家庭にホームステイをしながら通学します。留学生活において地域住民や自然との触れあいを体験するうち、自立心が芽生えるなど留学生の心には変化が生じるのだとか。1年の留学期間を終えたころには心身ともにたくましくなります。

全国の地方自治体が実施している山村留学制度ですが、とりわけ熱心に取り組んでいるのが鹿児島で、市町村にあるおよそ20の小中高校が留学生の受け入れを行っています。鹿児島北部に位置する阿久根市では2つの小学校が制度を実施しており、そのうち大川小学校が実施しているサンセット留学においては食費3万円と給食費4,000円に加えて各種経費を負担することで制度を利用できます。

このほか、親子連れで移り住む宇検村の親子山村留学、天体望遠鏡を使った星空観察などを行う伊佐市のほしぞら留学など、鹿児島の山村留学制度は名称・内容ともに多彩です。その中から今回は、三島村のしおかぜ留学と南種子町の宇宙留学に注目しました。

国内外の伝統に触れられるしおかぜ留学

しおかぜ留学は三島村にある全ての小中学校が対象の里親山村留学制度です。留学中には海釣りや筍の採取といったアクティビティだけでなく、個々の学力に適した学習指導が受けられるなど、学習面における支援体制も万全です。

「弓矢踊り」「面踊り」の継承活動、旧暦の8月1日と2日に開催される「八朔太鼓踊り」を通じて、三島村の伝統芸能に直接触れることもできます。加えて、三島村から遠く離れたアフリカ・ギニア共和国の伝統楽器・ジャンベを演奏する機会があるのも、しおかぜ留学ならではの特徴です。

しおかぜ留学の対象は自然あふれる環境で勉学に励みながら活き活きとした日々を送りたい小学4年生~6年生と中学1年生~3年生です。年度初めだけでなく年度途中の留学申し込みも可能。費用は食費などを含め1人につき月額9万円かかりますが、三島村と県が6万5,000円を補助するため、実親は残りの2万5,000円を毎月負担することになります。さらに、給食費として小学生で月額3,200円程度、中学生は3,500円程度を支払うほか、お小遣い・医療費・教材費といった費用も必要です。

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