経済
2018/03/16

満天の星空でスキー場再興「長野県阿智村」に人が集まる理由とは

(写真=PIXTA)
(写真=PIXTA)
長野は国内で最もスキー場が多い地域です。しかし国内のスキー人口は1998年の1,800万人をピークに減少を続け、2013年には770万人にまで落ち込んでいます。

これを受け、全国のスキー場では冬季間だけではなく、シーズンオフでも利用できるよう、「サマーゲレンデ」などで活用の幅を広げています。しかし、阿智村が始めたのはありきたりなレジャーではなく、ここでしかできない新しいサービスでした。2009年から時間をかけて作り上げた、阿智村の「日本一の星空ナイトツアー」を紹介します。

温泉郷とスキー場の賑わいをもう一度

バブル期以降スキーブームも終焉を迎え、経営の振るわないスキー場も増えてきました。国内のスキー客が減る一方で、インバウンドの需要が高まっていますが、どちらにせよほとんどが日帰り客であり、地域経済の活性化までには届きません。

阿智村では、スキー場だけではなく、かつては賑わいをみせていた昼神温泉へ客足が遠のいていたことも村の経済を衰退させる一因となっていました。スキー場と温泉郷、二つの問題を抱えていたこの村で、最初に立ち上がったのは村からの出資により2006年に設立された「昼神温泉エリアサポート」です。

昼神温泉を再興させるべく、まず始めたのはありきたりな温泉のPRでしたがうまくいかず、「温泉以外の魅力を発掘しよう」と動き始めます。

そんな中、同年に環境省より「夜空の明るさが星の観測に適している場所」の最上位に阿智村が認定されました。これを受け、住人にとって当たり前な「星空」が観光資源になるのでは?と考えた昼神温泉の5つの旅館が、2009年より「星空観察バスツアー」を開催します。

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