経済
2018/01/17

お菓子からアイドルまで!メガネだらけの街・福井県鯖江市

(写真=PIXTA)
(写真=PIXTA)
福井県鯖江市は、100年以上も前からメガネフレームを生産し続けている「メガネの街」です。世界三大メガネ生産地の1つにも数えられ、国内外問わず選ばれる眼鏡ブランドとなった鯖江市のメガネは、国内で96%、世界でも20%ものシェアを誇ります。

その始まりは1905年。農業の収入がない冬の副業として、現福井県生野市の農家がメガネフレームの生産を始めたことが発端です。第二次世界大戦前にはすでに町全体で分業しメガネを生産していた鯖江市は現在、「めがねのまちさばえ」という看板を掲げ、さまざまな取り組みを行っています。面白くも愛情あふれる、メガネだらけの街・福井県鯖江市の取り組みにクローズアップしていきましょう。
 

めがねミュージアムで手作り体験


鯖江市新横江めがね会館にある「めがねミュージアム」内には体験工房が併設されており、フレームデザイン70種、素材500種から自分の好みのものを選び、手作りのメガネフレームを製作することができます。

体験の基本料金は18,900円、レンズは別売りです。さらにオリジナリティあふれるメガネを作りたい方は、オプション料金としてプラス6,480円支払うことで好みのデザインのメガネフレームを製作することができます。

体験には事前予約が必要となっており、通常コースは午前10時から午後5時まで、時短コースでも午前10時から午後3時までと、かなりボリューミーな製作体験です。世界に2つとないメガネを求める方は、鯖江に宿泊してのんびりメガネづくりを楽しんでみてはいかがでしょうか。
 

メガネがモチーフのお菓子まである


鯖江市内のお菓子店では、それぞれが個性あるメガネスイーツを開発・販売しています。それらはめがね会館内にあるショップ「SabaeSweets」に集結しており、めがね最中、めがねドーナッツ、メガネタルトケーキ、眼鏡堅麺麭(めがねかたぱん)と、ここに来れば種類も味も豊富なめがねスイーツを一度にまとめて購入できます。見た目もかわいらしいメガネスイーツは旅行のお土産にもおすすめです。
 

メガネっ娘アイドルまで誕生!


鯖江市のメガネへの愛が高じ、多くの「メガネっ娘アイドル」が誕生しています。社団法人福井県眼鏡協会がかわいいメガネをかけた女子を「めがね大使」に任命し、鯖江市のイベント等に参加しています。2015年はavex所属グループGEMのメンバー武田舞彩さんが任命されました。

さらに2017年には、鯖江市の「めがねのまちさばえ大使」として、最強の地下アイドルと呼び声の高い「仮面女子」が任命され、地元でのライヴなど精力的に活動しているようです。
 

鯖江市のすごい眼鏡


最後に、鯖江市と福島県において伝説となった「すごいメガネ」を紹介します。2011年3月11日、東日本大震災が起こったあの時、一人の命を救った鯖江産のメガネがあることをご存知でしょうか。

震災発生当時、福島県いわき市の工場内に勤めていた男性は、地震によって外れた高圧電線が顔面に直撃します。ところが、鯖江市の特産品であるチタンフレーム眼鏡の芯に電流が流れ、男性は軽傷で済んだというのです。

男性は約2ヵ月後、福島県内のメガネ店にて同じ鯖江市産のメガネを購入し、その際、メガネ店店主にメガネが壊れたいきさつを話します。そのエピソードを聞いた店主は感激し、壊れたメガネを譲り受け、会社の神棚に飾っていました。

そして人命を助けた「すごいメガネ」は、2017年8月、ついに福井に凱旋します。鯖江市役所に一時展示され、鯖江市民の間でも話題を呼びました。生活に欠かせない眼鏡という存在を100年以上真摯に作り続けてきた鯖江市の職人は、人々に寄り添い、さらに奇跡のメガネまで生み出したのです。

鯖江の職人が作るメガネには、価格以上の価値が確かにある。これからも鯖江市は、鯖江産メガネに愛をこめて、その素晴らしさを世界中に発信し続けていくことでしょう。
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