経済
2017/12/13

北陸新幹線で来場者急増「福井県立恐竜博物館」の新たなビジョン

(写真=PIXTA)
(写真=PIXTA)
北陸地方の中でも印象が薄く、観光客数も伸び悩んでいた福井ですが、北陸新幹線開通と同時に勝山市の「恐竜化石」が県外から大きな注目を浴びました。

勝山市では、1989年より継続して恐竜化石発掘調査が行われてきました。現在まで、学術的に貴重な恐竜化石や新種の恐竜化石が多数発掘されており、それらは勝山市内にある「福井県立恐竜博物館」に展示中です。

国内でも珍しい大迫力の恐竜化石を展示する同博物館、そこに懸ける福井県と勝山市が恐竜と歩んだこれまでの道のりと、未来に向けた新構想について紹介します。

福井県勝山市は世界屈指の恐竜のまちだった


福井県勝山市が恐竜の化石発掘を始めてから、もうすぐ30年の節目を迎えようとしています。2017年4月には、北海道にて国内最大級となる全長8メートルの恐竜化石が発見されるなど、実は近年、日本全国で恐竜の化石出土が相次いでいます。

その中でも勝山市が群を抜いて多くの化石を発掘しているのは、他の市町村に先立って調査団を結成し、大規模な発掘調査を続けていたからにほかなりません。現在まで新種5種の恐竜化石と新種の卵と思われる化石が発掘されています。

恐竜化石はそれぞれ福井および勝山の名を冠し、「フクイラプトル」「フクイサウルス」「フクイティタン」「フクイベナートル」「コシサウルス・カツヤマ」と名付けられました。

このような発掘調査の成果により、2009年には勝山市は市全域が「ジオパーク」に認定されました。ジオパークとは、貴重な地質遺産に見て、触れて、学び、楽しむことができる場所のことを言います。更に2017年2月、市内で発見された上記5種の新種恐竜の化石発掘現場が国の天然記念物に指定されました。

「恐竜渓谷ふくい勝山ジオパーク」として環境保護・教育活動に取り組んでいる勝山市では、恐竜発掘イベントやジオサイトと呼ばれる遺産を巡る街歩きなどを開催。街中を歩くと恐竜のモニュメントを数多く見かけることができ、子どもから大人まで「わくわくする」街づくりを地道に行ってきました。

>>(次ページ)北陸新幹線開通で注目を浴びた「福井県立恐竜博物館」
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