経済
2017/10/27

あの有名メーカーもここで誕生!筑後でものづくりが根付いた理由

(写真=PIXTA)
(写真=PIXTA)

久留米市や大牟田市などを含む福岡県南部の筑後地方では、工芸や製造業など、ものづくりが盛んに行われてきました。

120年以上の歴史を持つ「アサヒシューズ」や、明治時代に「つちやたび店」として誕生した「ムーンスター」、そしてタイヤの世界市場シェアでトップを獲得している「ブリヂストン」が誕生したのも筑後です。加えて、東芝の創業者・田中久重の生まれたべっこう細工師の家があった場所も、筑後の久留米市です。

筑後地方に根付き、歴史と伝統を守りながら時代に合わせて変化を続ける3つのものづくり産業について紹介します。

200年以上もの歴史を誇る「久留米絣(くるめかすり)」

「久留米絣」は、シンプルな色彩といつまでも触っていたくなる優しい肌触りが特徴の絣です。1957年には久留米絣の技法が国の重要無形文化財に、1976年には久留米絣そのものが経済産業大臣指定伝統工芸品として指定されました。

久留米絣が誕生したのは、およそ200年前です。当時12歳だった少女・井上伝によって生み出されました。普段使いできる着物の生地として庶民に浸透していましたが、戦後になると普段着は洋服へと変わり、久留米絣の需要も減少します。あわせて織元の数も激減していくなかで、消滅の危機を迎えた久留米絣は用途を着物から洋服の生地へと変えました。

その後、元々需要の少なかった無地の生地に柄を組み合わせた久留米絣の洋服が完成します。久留米絣は新しいニーズを作り出し、消滅の危機を回避することに成功したのです。そして、久留米絣は現在、洋服以外にもエプロンやバッグ、手ぬぐいなどに使われ、形を変えながらも人々の生活に寄り添っています。

>>(次ページ)和紙作りに適した土地で作られている「八女手漉き和紙 」

1 2
Page 1 of 2
PREV 今話題のネット市長!?千葉市・熊谷市長のTwitter活用術
NEXT 国家戦略特区&環境未来都市「北九州市」に起業家たちが熱視線!

関連記事