経済
2019/08/06

熊本のイグサ生産量は日本一!畳だけではなく食べられる箸も!?

(写真=PIXTA)
(写真=PIXTA)
熊本は和室に欠かせない畳の材料であるイグサの生産が盛んで、生産量は日本一です。外国産のイグサが普及した現在でも、熊本のイグサは品質面などから市場で高く評価されています。

熊本では500年の歴史を持つ県産のイグサを新たな観光資源にしようと、イグサ製品を紹介するアンテナショップの開設や新たなグルメの開発など、ユニークな地域活性化の取り組みを続けています。

この記事では、熊本のイグサの歴史や地元の取り組み、イグサを使用した食品についてご紹介します。

日本で唯一のイグサの試験研究所がある熊本

熊本でも特にイグサの産地として知られる八代市には、日本で唯一のイグサの試験研究機関であるアグリシステム総合研究所があります。ここでは、イグサの品種改良や栽培加工技術の開発を行っていて、アグリビジネスやICT技術を利用した情報システムの展開などを通して、イグサ業界の発展に貢献しています。

また2017年には八代のショッピングモールに、イグサのPR活動とイグサ製品の販売を行うアンテナショップも開館しました。地元のイグサ生産農家の紹介や、畳、座布団、バッグやアクセサリーなど、イグサを使ったさまざまな製品を展示即売しています。

このようにイグサ生産が盛んな熊本の県南部では、中国を中心とした輸入の畳表(たたみおもて)に押される中、国産ならではの高い品質を前面に押し出した普及活動が続けられています。

熊本のイグサは室町時代の村人の暮らしを守った

熊本のイグサの歴史を記録でたどると、室町時代の1505年、地元の城主が村人にイグサの栽培を奨励したことから始まります。戦乱や天候不順などで農作物が不作になることも珍しくなかった時代、イグサを育てて畳表を作っていた村人たちは、そのおかげで暮らしを守ることができました。

それから500年以上経った現在の熊本は、国産イグサの95%以上を栽培するほどの産地に成長しています。八代市内の岩崎神社には、イグサ栽培を教えた城主を「イグサの神様」として祭り、毎年祭礼をするほど、熊本とイグサは強い関係で結ばれているのです。

>>(次ページ)ユニークなイグサ製の焼き菓子は、食べられるお箸!?
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