経済
2019/06/27

その歴史は古く、技は精緻かつ繊細。富山伝統の井波彫刻

伝統的な作品から現代のニーズに合わせた商品まで

(写真=井波彫刻)
(写真=井波彫刻)
瑞泉寺再建からはじまった彫刻の技術は、やがて全国へと広まり、日光東照宮や東本願寺など有名な神社仏閣にも数多くの彫刻を残してきました。

江戸時代、神社仏閣の彫刻で技法が発展した井波彫刻は、明治になると住宅用の欄間に応用されていきます。これが現在に続く井波欄間です。民家で使われる欄間にあしらわれた井波彫刻は日本家屋の格式を高める代表的な作品になっています。

また、座敷の間仕切りとして使われるついたても、部屋の雰囲気を重厚に変えるインテリアとして高い人気を誇っています。この他、全国のお祭りで使われる山車や曳山、神輿の彫刻も、井波彫刻を身近に鑑賞できる作品の一つです。

最近では、現代のニーズを捉えた新しい井波彫刻も誕生しています。壁面の装飾品として家のインテリアにふさわしいパネルや、小学生の図案によるスクールパネル、木のぬくもりが楽しめるひな人形など、井波彫刻の現代作家によるモダンなデザインを楽しむことができます。

伝統の彫刻を味わう井波の町歩きに出かけよう

現在、井波には約200人の職人が彫刻に励んでおり、瑞泉寺の門前通りである石畳の八日町通りには約150もの工房が軒を連ねています。

また、木彫をテーマにしたミュージアム井波彫刻博物館や、創業100年の老舗酒蔵、若駒酒造など、風情のある町です。ぜひ一度、寺と彫刻から発展した井波の街並みを散策してみてはいかがでしょうか。


このコラムは2019年5月時点の情報をもとに制作したものであり、現時点において最新の情報ではない場合がありますので、あらかじめご了承ください。
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